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街道沿いに古い商家が並ぶ与良の町。、山側の道を登れば、山麓の大斜面に山並みと田園風景のパノラマが広がります。  俳句界の巨星・高濱虚子が戦争中に疎開で身を寄せ、魅入られたその風景と人のやさしさは、今も変わらず訪れる人を暖かく迎えてくれます。

俳句の種を蒔いた、高濱虚子    

太平洋戦争中、俳人・高濱虚子は五女晴子と親交のあった与良の小山榮一さんを頼り、約三年間、家族とともに与良に疎開していました。  

すでに俳人として地位のあった虚子ですが、与良に暮らし、山国の自然の美しさ や厳しさ、人情のあたたかさに触れたことで、新たな境地を感じさせるような句を、この地で数多く詠みました。  虚子の暮らした三年間に、県内外の俳人が与良を訪れたり、地元の方たちを主体とした句会が開かれるなどの交流が広がり、小諸に俳句の種が蒔かれました。  小諸では、この種を大事に育て、俳句のまちとしての取り組みとなっています。 

 

「虚子の散歩道」とゆかりの施設    

虚子が暮らしていた家は、現在「虚子庵」として移築公開されており、その隣には立派な「市立小諸高濱虚子記念館」が建てられ、虚子にかかわる資料が展示されています。  二軒隣の虚子ゆかりの商家「松屋」は、公共施設「与良館」として再生され、旅人と地元の皆さんの憩いの場となっています  虚子が好んだ野の道は、「虚子の散歩道」として案内され、その道沿いの棚田の風景は地元の有志の手で守られています

平成21年から始まった「こもろ・日盛俳句祭」は、毎年400人もの俳人が全国から集まり、市内の数会場で吟行(歩いて句を詠む)と句会を開きます。俳句をする方が自由に交流する場として、他にはない催しとなっています。

高濱虚子(たかはまきょし)

明治7年、愛媛県生まれ。昭和34年没。 大正から昭和初期を代表する俳人で、正岡子規に師事。俳誌雑誌「ホトトギス」を継承して主宰、多くの門下を育てました。

​市役所のホームページにリンク

小諸高浜虚子記念館

​北国街道 与良館

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​手前が虚子庵。奥は市立高浜虚子記念館

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与良館

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与良館の敷地に再現した虚子の俳小屋。

​水路には水芭蕉が咲く。

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