信州小諸 与良 虚子の散歩道
散策、吟行
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素朴な信仰の息づく田園の道
虚子の散歩道ご案内
❶大日堂
大日如来を本尊とする小さなお堂。昔の人たちは、このお堂に来て悩みを話したり、願いごとをしてお念仏を唱えました。 近所の女性たちが漬け物などを持ち寄ってはお茶を飲み、世間話に花を咲かせたそうです。
❷御嶽神社と与良古墳
木曽の御嶽山を神として信仰し、定期的に参拝登山をする御嶽講の人々の霊場。奥には前古墳時代の古墳があります。
❸馬頭観音と力石
道の辻に石塔が並び。中央には大きな馬頭観音が。下に並んでいる石は、昔、この小路の若い衆が力比べをしたと伝わる力石で、重さの違う三つの石が並んでいます。
❹澤の家跡(水車小屋跡)
昔は水車小屋と住居があり、虚子は手打ち蕎麦と世間話を楽しみに通いました。
❺笠石(虚子の句碑)
山の見渡せる場所にある、笠の形をした虚子の句碑です。
❻野岸たんぼ・俳句たんぼ
浅間連峰が広がり、野の花が咲き、与良の人たちがあいさつをかわす、のどかな風景。虚子だけでなく、島崎藤村も愛し、随筆「千曲川のスケッチ」にも描かれています。 現在は、与良のみなさんが米や蕎麦を栽培し、餅つきや蕎麦打ちを楽しんでいます。
❼八幡様
2つの神社が祀られる鎮守の杜。境内には樹齢四百年とも言われる大ケヤキが並び、荘厳な雰囲気を感じさせます。
八幡神社と八朔(はっさく)相撲
江戸時代初頭に、時の小諸領主・仙石秀久が、戦の神として祀った神社。柿葺の三間社流造という作り方で、屋根の曲線が流れるように美しいのが特徴です。 旧暦の八月朔日(一日)に開かれた奉納相撲の「八朔相撲」は、江戸中期にはじまり、今は第一日曜日に開催。雷電為右衛門が子供の頃、初相撲をとったと伝えられます。
熊野神社
江戸中期にここに移された神社。大洪水の時に流れてきた大蛇が熊野神社の化身であった、との伝説があります。
❽長勝寺
江戸初期から続く寺。薬師堂の縁日は、近郷から人を集めました。境内には飢饉にそなえて米を蓄えた与良町郷倉(ごうぐら)やお堂、石仏などが並んでいます。 与良蛭子(えびす)神社 江戸中期からの講が連綿として受け継がれる神社。一月と十一月の大祭縁日は、今でも出店が出て多くの人で賑わっています。
❾小山家(旧庄屋/江戸初頭)*通常は非公開。
江戸時代のはじめに建てられたお屋敷。 小山家は戦国時代に武田信玄の家臣として小諸に移住。江戸時代には与良の庄屋でした。小諸藩主が時折訪れていたので、座敷の床の間には身を隠すことのできる隠し床があり、代々伝わる槍やお籠なども残されています。
拝見希望は、こもろ観光ガイド協会にガイドを依頼してください。